自宅で空手の稽古や練習が出来るように道具や機材を買おうとしたときに、まず真っ先に思い浮かぶのが、サンドバックやスタンディングバックだろうと思います。
私も自宅などで空手の稽古や練習が出来るようにスタンディングバックを2つ、サンドバックを一つ購入しました。
そして、空手の稽古や練習をしっかりやって、スタンディングバックは、2つとも支柱を折って、サンドバックについては、スタンドを壊すまで使い込みましたので、どちらが空手の稽古に合うか合わないかと言うことを、体験を通して理解することが出来ました。
このページでは、実際にサンドバックとスタンディングバックを使い潰した私が、どちらが空手の稽古や練習に合うか説明します。
サンドバック スタンディングバックどちらが空手に有効
まず、スペースの面から考えるとサンドバックはスタンドがありますので、土台だけのスタンディングバックと比較すると大きなスペースが必要になります。
よって、サンドバックスタンドを置けるだけのスペースがない方は、スタンディングバックしか買えないということになります。
少なくともファイティングロードのサンドバックH150×W40約50㎏の場合は、最低横幅160㎝×縦幅230㎝ぐらいのスペースが必要になります。
それにスタンディングバックは使っていないときに部屋の隅の方に移動させることが出来ますが、サンドバックは移動させることが困難です。
次に価格の面についてですが、スタンディングバックは安いものであれば2万円ぐらいからあるのですが、サンドバックは安くても3万円ぐらいのお金が必要になりますので、そのお金が捻出出来ない人は、スタンディングバックを購入することになります。
次に、空手の稽古や練習、つまり、突きや蹴りの稽古や練習をしたときの騒音の面から考えると、サンドバックもそれなりの騒音が出ますが、スタンディングバックの騒音と比べると圧倒的にスタンディングバックの方の騒音が大きくなります。
これは、もしかしたらタイプによって異なるので一概には言えないのかも知れませんが、私が持っていたスタンディングバックは2つとも突いたり蹴ったりすると、大きな地響きをたてていました。
この騒音はスタンディングバックに技が当たったことによるものではなく、技が当たった衝撃でスタンディングバックが傾き、その傾いた土台がもとに戻った時に床に当たる時に出る騒音によるもので本当に家中に響き渡りますし、マンションなら怒鳴りこんで来られるレベルだと思います。
特に2つ目のスタンディングバックの土台は重さが80㎏だったので、その床に対する衝撃や騒音は驚くほどのものでした。
サンドバックの方が騒音や衝撃が少ない
このスタンディングバックは妻の実家から少々離れた倉庫に置いていたのですが、私が空手の稽古や練習をしていたときに、お隣の家の人がなんしよんやと確認に来ました。
幸い文句を言って来る人では無かったので、説明したらそれ以上、あれやこれやと言われることは無かったですが、お隣の家の人が確認に来るぐらい衝撃や騒音が凄かったようです。
ですので、自宅の家のなかで使うのであれば、サンドバックの方が家族に迷惑をかけなくてよいと思います。
次に強度の面から考えるとこれは圧倒的にサンドバックです。
私が今よりもはるかに弱い時代で、子供たちも使っていないにも関わらず、スタンディングバックは2つとも2年ももたず壊れてしまいましたが、サンドバックはその時よりは強くなった私と子供たちの4人が使って5年間、壊れなかったので、サンドバックの方がスタンディングバックよりも強度が強いのは間違いないです。
よって、先ほど価格の面でスタンディングバックの方が安いのでと説明しましたが、サンドバックの方が長く使えますので、使える年数に対する価格は、サンドバックの方が圧倒的に安い可能性があります。
最後にここが一番重要なのですが、空手の稽古や練習をする上でどっちが効果的なのかと言うことなのですが、これは結論から申し上げると、圧倒的にサンドバックです。
その理由はと言うと、上段回し蹴りについては、実際に組手や試合で相手に当てたような感覚に近いスタンディングバックの方がしっくり来るのですが、それ以外は全てサンドバックに軍配が上がります。
まず、スタンディングバックは土台があるので下段回し蹴りの稽古や練習が出来ません。
サンドバックの方が空手の稽古や練習に合う
それに突きや蹴りの威力が強ければ強いほどスタンディングバックが傾くので、単発の技の稽古しか出来ません。
サンドバックもレベルが上がり上級者になればなるほど突きや蹴りの威力で動きますが、スタンディングバックほどは動きません。
よって、スタンディングバックでは技のコンビネーションの稽古や練習が出来ませんので、上級者になればなるほど必要な稽古や練習が出来なくなります。
技の威力がない子供や単発の威力を強める稽古や練習がしたい初心者であれば、スタンディングバックで十分ですが、流派にもよりますが、緑帯や茶帯以上の中級者や黒帯の上級者は確実にサンドバックでないと空手の稽古や練習になりません。
よって、今回のスタンディングバックとサンドバック、空手の稽古や練習に合うのは、断然サンドバックということになります。