病院の看護師不足を解消するために、看護師の本音の退職理由を知って、その問題点を改善し、退職者を減らす事が必要不可欠です。
しかしながら、採用することに力を注いでいる病院は多いのですが、退職者を減らす努力が足りないので、採用してもその分退職して、ザルに水を流しているような状態が続きます。
はっきり言って無駄な努力をしているということです。
よって、看護師不足を解消するためには、採用に力を注ぐよりも、退職者を減らすことに力を注ぐことのほうが重要です。
次に退職者を減らすために必要なことですが、やはり、本音の退職理由を知ることにつきます。
いやいや、そんなこと当然知っていますよ!!!
と言う管理職も多いかもしれません。
看護師の退職者を減らす事に力を注ぐ事の方が重要
自分の能力やスキルの向上の為とか、子育ての為とか、介護の為とか、自分には向いてないとか。
確かにそれが本音の人もいますが、大半の方は退職する病院に本音を言って、ギクシャクするよりも、当たり障りのない理由を言って平穏に退職する事を望みます。
ですから、本音の退職理由を知るためには、当たり障りのない回答しかしないことを念頭に置いて本音の退職理由を聞き出していかなければなりません。
それでも、半数以上の人が本音の退職理由を言いませんが。
本音の退職理由で一番多いのが人間関係の問題です。
上司に問題点を報告しても、全く前向きに聞いてくれなかったり、揉み消されたり。
上司のレベルが低く病院の愚痴ばかりで、態度が悪かったり。
理事長や院長や管理職などの上司からマタハラやセクハラやパワハラにあったり。
誰かをターゲットにして、攻撃する先輩看護師がいたり。
このように問題がある人のせいで退職する場合、対象が上司であったり、退職理由を聞き取ってくる人本人だったりするので、本音の理由が言えないことが大半です。
それに本音の理由を言ってしまうと、退職までの期間に更にひどい目に合わされる可能性があるので、余程、守ってくれる安心感がある人でない限り、本音の退職理由を聞き出すのは難しいです。
これは、私の持論てすが、従業員に退職を決断させるような問題のある人物は、即刻退職させるに限ります。
余程の事がない限り、人間の性格は変わりませんので、その問題児がいる限り退職が続きます。
しかも、優秀な人に限って早々に退職するので、非常にタチが悪いです。
看護師の本音の退職理由を知る努力を本気でやる
次に多いのが、結婚や出産等のライフスタイルの変化です。
この点については、転居が必要な場合や家族等のサポートが全然ない等の理由で退職を防ぐ手だてがない場合もあります。
続いて、仕事の内容への不満。
これは、サラリーマンである以上、すべて思い通りにすることは不可能です。
すべての人が喜ぶ人事をするなんて、不可能ですが、仕事が出来て、貴重な戦力になっている人に対しては配慮が必要です。
体制や体質が合わない事に関しては、常識的に考えて、明らかにおかしい場合は除いて、人それぞれ考え方は違うので、全ての人に合わせる事は不可能です。
看護方針の違い等で退職される場合は、どうしようもないですが、患者をもののように扱ったり、家族からのクレームに対して、対応がずさんすぎる等の場合は改善できます。
勤務時間や残業に関しては、本気で改善しなければならない部分になります。
土日は研修ばかりでサービス出張。
朝早くから夜遅くまで仕事が山積みで帰れない。
サービス残業を強要される。
夜勤時間中にトイレに行く時間もない。
本音の退職理由を知り改善して退職を減らす
有給休暇なんてとったこともない。
子供が病気なのに休めない。
家族が祖父母が危篤なのに、帰らしてくれない。
はっきり言って従業員はものではありません。
一緒に仕事をする仲間であり、パートナーなんです。
その仲間に対する優しさや配慮がない病院から逃れるために退職するのは当たり前です。
子供がいる方は、自分の子供を安心して働かせるかどうかを基準に考えて、無理だと思うのであれば、早急に改善が必要です。
以上が看護師の本音の退職理由になります。
看護師の本音の退職理由を知って改善することが看護師不足解消に繋がるので、真剣に原因の究明と解消につとめて下さい。