病院の医師不足を解消するために、医師が就職や転職したいと思えるような魅力のある病院に生まれ変わることが必要です。
そして、医師から就職したいと思われる魅力ある病院に生まれ変わるために、医師が転職先の病院を検討するときに、重要視するポイントを知ることが必要になります。
そのポイントを知るために、医師の紹介会社2社から、転職した医師のアンケートをまとめた資料を頂きました。
このページでは、そのアンケート結果をを私なりに説明してきます。
まず、1社目からですが、一番重要視するポイントは金銭的な条件でした。
これは多くの医師が、就職する病院を、単純に給与や年収で判断しているということになります。
ものすごくビジネスライクな話になりますが、給与や年収を他院よりも高くしたら、医師は採用できると言うことです。
給与や年収を他院よりも高くしたら医師は採用できる
私の聞いた話ですが医師の採用に困っているある病院では、医師に入社してもらうために、破格の給与や年収を支払っているという話を聞きます。
それまでの勤務先の病院を退職して近隣の医師不足で困っている病院に転職したら、年収がさらに200万円アップしたと聞きました。
次に重要視するポイントは、勤務や診療の内容です。
これは、自分のやりたい診療科や専門分野であるとか、治療や診療スタイルが出来るかと言うようなことです。
次に多いのが立地やアクセスです。
地元で自宅から近いとか、都会で生活が便利であるとかということです。
サーフィンやスノーボードが好きな医師は、それが出来るところに行きます。
これについてはどうしようも無いことですので、立地やアクセスに不利な病院は、他の面で他の病院以上に努力しなければなりません。
そして、次に重要視するポイントは、勤務日数や時間などの勤務条件です。
やはり、年間勤務日数が少く、休日が多い、時間外勤務やサービス残業が少ない病院が好まれます。
2社目のアンケートでは、転職求人で、勤務地を最重要視するようです。
次に給与や年収を重要視するようです。
医師が病院に就職転職する時に重要視する選ぶポイント
その次が、具体的な勤務内容と労働条件と続くので、1社目のアンケートと順位は入れ替わりましたが、上位4位は、不動の医師が就職や転職するときに求人情報の中で重要視する条件になります。
この4つ以外は、かなり重要度が下がりますので、この4つのポイントを改善したら、医師から選ばれる可能性が高くなります。
ちなみにこの4つポイントに対して私の知り合いの病院の条件がどうなっているかと言うと、勤務地についてはどうしようもありません。
給与については以前よりはかなり増やして、株式会社メディカルプリンシプル社の民間医局のレジナビに出ているような病院の中では10以内に入るぐらいの年収や給与になっています。
レジナビの求人情報が掲載されたVOCAを見ると各病院の医師の給与や年収を知ることが出来ます。
勤務内容については、その科目の救急から慢性期やリハビリまで、すべてのサービスが整っているので、医師の希望する勤務内容を叶えることが出来ます。
労働条件についても、急な外来診察や入院がない限り、定時帰宅ですし、有給休暇は入社時から20日あり、取得率は70%ぐらいです。
年間休日数も120日ぐらいで、医師が診療に特化出来るように、コメディカルスタッフや事務が医師以外でも出来る仕事を全てサポートできる体制を作っているので、医師が雑務で疲弊することがありません。
そんな感じで医師に選ばれやすい条件を整えているので、その病院はその都道府県の100床あたりの医師数が一番多いです。
やはり医師を採用するためには条件を整えて、医師の紹介会社にその病院のアピールポイントを理解してもらい、気に入ってもらうことが必要です。