インドネシアのジャカルタALILAホテルで行われた現地説明会でインドネシア人EPA看護師候補者から多くの質問があったので紹介します。
(あらかじめこの質問を参考に病院説明を作るとインドネシア人看護師候補者が知りたい情報が詰まった病院説明が作れると思います。)
まず、イスラム教徒(インドネシア人の76%がイスラム教徒です)のインドネシアの女性から、 頭にかぶるクルドゥンやビジャブやジルバルをかぶって仕事をしてもいいか?という事と長袖で仕事をしてもいいか?と質問を受けましたが、
これについては、宗教上の事なので問題ないと答えました。
それとイスラム教徒(メッカの向かって1日5回拝礼をするそうです。
早朝と正午すぎと遅い午後と日没後と就寝前の5回必要だそうです。
私がホテルで聞いた町中に響く夜中や明け方のの声はイスラム教徒の拝礼の声だったのでしょう。)
の方たちから、仕事中にお祈りや礼拝の時間が5分ぐらいもらえるのか?と
いう質問に対しても、宗教上の事なので問題ないと答えました。
キリスト教徒(インドネシア人の13%がキリスト教徒です。)の方からは、日曜日に教会で拝礼やミサがあるので毎回休めるか?
という質問に対してはローテーション制の仕事になるので全て参加するのは無理です。
ただ、病院のルールで、月に3日まで希望する休みが認められるのでその範囲であればOKと答えました。
インドネシア人看護師候補者から多くの質問が
その他、日本語教育は勤務時間内にするのか?とか
国家試験対策の教科書や問題集はもらえるのか?とか
看護師の国家試験対策は勤務時間中にやるのか?
という質問があったので、日本語については、勤務時間中に毎週2回2時間するつもりであるという事と、日本語の能力に応じて日本語教育の時間を増やしたり減らしたりすると伝えました。
国家試験対策の教科書や問題集も支給するし、看護師国家試験対策については2年目以降毎日2時間勤務時間中に教育すると答えました。
それとインドネシアに帰国する為の長期休暇についても質問が多かったです。
やはり、数年に一回は故郷に長期帰郷したいようです。
この質問に対しては、有給休暇を利用すれば、1年半後に21日有給休暇が取れるので、通常の休みと絡めて1か月インドネシアに帰国できると伝えました。
それと住むアパートやマ ンションに対する質問や疑問も多く、場所は病院の近くを予定しているのか?とか
スーパー等が近くにあるのか?という事とか
電気製品や布団等の生活必需品があるのか?という事とか
2名一組で生活した場合の住宅手当について質問がありました。
場所については病院から電車で3駅ほど離れたスーパーが近くところを予定しているが、アパートの空き状況によるのでその時になってみないとわからない。
(実際には、県庁と協議して、当法人所有の看護社宅に入れることが分かったので、病院から徒歩1分ぐらいのところで生活しています。)
という事と電気製品等の生活必需品はそろえる方向で考えているという事。
(インドネシア人からすると非常に高額で買えないと思われます。)
と住宅手当については、2名分合わせた住宅手当まで実費支給すると伝えました。
男性と女性どちらがいいのか?いう質問に対しては、男性のいいところもあるし、女性のいいろところもあるのでどちらも平等に採用を考えている。
と伝えました。
男女の比率については、現在のところ女性3に対して男性2だと答えました。
ハラール食品
(イスラム教徒は豚を食べることを禁じられています。
ハラールはイスラム法で合法であるという事を証明してくれる食品ですので、イスラム教徒が安心して食べることが出来ます。)
を売っている店があるのかという質問に対しては、現地説明会時では、意味が理解できなかったのですが、日本に7年間留学して生活を経験していた通訳の方が説明してくれていました。
どうも、私が住む県にはないようでしたが、お隣の県にはあると説明してくれました。
現地説明会では宗教ごとに質問内容が異なる
ただ、近所になくても、最近はインターネットショッピングが普及しているので、ネットから購入できるのではないかと思います。
看護師や看護補助者をする上でどのような人材を求めるのか?
という質問に対しては、お客様である患者様に優しい親切な気持ちでお世話できる人を希望していると伝えました。
それと、EPAでインドネシア人看護師候補者を採用するのは何回目だ?と聞かれたので初めてです。
これから毎年2名づつ採用していく予定であると伝えました。
初めてだと伝えるとちょっと不安そうな感じでしたので、近隣の介護施設で50名以上インドネシア人介護福祉士候補者を採用しているところがあるので、そこと交流できるかもしれないと付け加えました。
なんでインドネシア人等外国人の採用を考えたのか?という質問に対しては将来の人材不足を想定して、外国人労働者を採用する準備をしていると伝えました。
そして、今回採用するインドネシア人には、これから将来的に採用する予定であるインドネシア人の教育担当者になってもらう事も期待していると応えました。
それと、給与や年収について説明した後に、税金や健康保険等がどれだけかかり手取りがいくらになるのか?と質問や疑問があったのですが、この点については調べてい なかったので、正確にわからないと回答できませんでした。
手取りがいくらにかるかは興味深いことであると思うので、次回はきっちり調べていこうと思っています。
(このブログやホームページを読んだ方も準備していった方が親切です。)
何対1の看護を提供しているのか?という質問に対しては、療養病棟等で看護要員の少ない病棟で3対1です。
多い病棟だと2対1 以上ですと回答しました。
教育制度についての質問に対しては、看護補助者は日本人でも未経験者が多いので、入社して1か月は教育担当者を決めて業務を教えていく。
新任看護師についても教育制度があり、日本人の従業員と同じように教育していく。
それと必要な専門知識についても、外部の研修に参加したり、院内の勉強会等を利用して研修していくと伝えました。
アルバイトをしてもいいのかという質問については、就業規則で兼業禁止となっているので出来ないという事と、今回のEPAのルールか就労ビザの関係で、決められた病院でしか働けないことになっているから、アルバイトをしたらルール違反か法律違反になると伝えました。
EPA看護師候補者が不安ないよう出来るだけ丁寧に回答
その他守らなければいけないルールについては、遅刻や無断欠勤をしないことや他人に迷惑をかけないことを伝えました。
その他にもなんでインドネシア人を採用しようと思ったのですか?とか
看護師免許取得後大学等に進学するサポートはしてくれるのか?という事とか
勤務の形態によって給料が変わるのか?とか
病院の大きなイベントはなんですか?とか
有給休暇を3年貯めることが出来るのかとか?
こまごまとした、インドネシア人 EPA看護師候補者からの質問や疑問がありました。
EPA看護師候補として来ている人たちは、大学を卒業し看護師の実務経験もあり一大決心をして日本に行きたいと思ってるので、その真剣さがもろに伝わってきました。
現地説明会で、質疑応答をしている雰囲気の中で優秀そうな人や印象がよさそうな人がいたので、マッチングでは、この人たちを上位に指名に持って行く事にします。
10名単位で病院説明会をしながら、良さそうな人達のナンバーを控えて、マッチングをしたのですが、私が希望した2名がマッチングで決まりました。
説明会の時の印象だけで決めていますが、実際に入社して、2人とも真面目でいい人たちだったので、病院説明会に参加する意味は大いにあります。