2名のインドネシア人が来日して、日本での集合研修を経て、施設での研修が始まりました。
インドネシア人EPA看護師候補者を施設で研修するのは初めての経験で、はっきり言って手探り状態でした。
研修は施設の現場部門が中心となってやっていましたが、はじめは自分達では無理だと思う。
現場部門の責任者が自分達では無理だと泣き言を
ノウハウがない。
自分たちで合格させれる自信がないから看護師の専門学校に通学させてほしい!!!
と泣きが入ったりしましたが、その都度、
このEPA看護師候補者の制度は、カリキュラムに沿って外国人を看護師に養成するものだから、国際厚生事業団のテキストを使って出来ないはずはないし、集合研修への参加や國際厚生事業団に問い合わせて、自分達で研修することを真剣に考えるように!!!
と現場課長などを指導していきました。
(言うのは簡単な話ですが、やっている現場課長たちは大変だったろうなと思います。)
日本語教育についても当施設でと考えていたのですが、いろいろ情報を聞くと外部の講師に依頼している病院が多いように感じたので、当施設もそれにならいました。
そんな感じで一年目、二年目が終わり、看護師国家試験の不合格が続き、今年はいよいよ最後の年となっていました。
(正直、1年目での看護師の国家試験に受かる人がいると聞いていたので、それなりに簡単に受かるものとたかをくくっていましたが、そんなに甘いものではありませんでした。)
今年、不合格なら強制的にインドネシアに帰国です。
そうなると、今まで積み重ねてきた二年以上の時間が無駄になります。
インドネシア人EPA看護師候補が3年目で准看護師に合格
そして、国際厚生事業団に提出した看護師国家試験の自己採点を見る限り、二人とも5割5分ぐらいです。
これは、厳しいなと思っていたら、先に発表があった准看護師の合格発表があり、二人とも合格していました。
この報告に心からホッとしました。
これで、今回の看護師の国家試験に不合格でも、その後の四年間は日本で働くことが出来ます。
そして、その間に看護師の試験に合格したら、日本で看護師として働く限り永住することが出来ます。
インドネシア人二人に継続して当施設で働くんやろ?
と聞いたら、二人とも笑顔ではいという返事だったので、頑張って看護師の資格を取得してほしいものです。
後日、看護師の国家試験の合格発表があり、不合格という非常に残念な結果に終わりましたが、日本に少なくとも4年間は残ることが出来る様になったので、おそらく2人とも看護師の国家試験に合格するはずです。