通常、電力会社から送られてくる電気は、電線を経由して屋内分電版をとおり、そこから家庭中のコンセントなどに電力を供給しています。
しかし、台風や地震などの災害で停電した場合は、当然ですが、コンセントまで電気が通ってきません。
太陽光発電が設置してある住宅の場合、太陽光発電パネルを通じて発電された電気がまずパワーコンディショナーに通ってきます。
平常時の場合(停電時など以外)は、ここから屋内分電版に電気が送られますが、停電している場合はこちらに電気を送ることが出来ません。
私は、晴れていて発電している昼間の電気は、通常時は太陽光で発電している分を使用して、余った分を電力会社に買い取ってもらっているので、台風や地震などの災害の停電時も昼間の発電している時間帯は、家じゅうの電気が使えるのだ!!!
と思っていました。
停電時 太陽光発電の電気は一部しか使えない
しかし、実際のところ、停電時は、そのパワーコンディショナーから電気を送る電力が電力会社から供給されていないため、発電した電気を全量普通に使うことはできないようです。
これは想定外です。
停電しても太陽が出ていれば昼間の電力はある程度賄える。
そう思っていたので安心していました。
ただ、停電時に太陽光発電が設置されている家で、使用できる電気が全くないわけではありません。
通常は、連係運転にしているカナディアンソーラーのパワーコンディショナーのスイッチを自立運転にすることで、
(天候や時間帯によって太陽光発電システムで発電できる電力に違いはあります)
専用コンセントを通じてAC100Vが使用できます。
(最大1.5kwhまで)
この電力を上手に活用すれば様々な電化製品を使用することができます。
地震や台風などの災害時は特にスマートフォンやテレビやラジオなどで災害情報を確認することができますし、お水が使えればお米を炊くこともできます。
また災害時以外の停電時も夏場は冷蔵庫などは電気が止まると中のものが腐ったりしてしまうことを防いだりすることもできます。
カナディアンソーラーの停電時に使える電気量や使い方
太陽光発電システムが発電できる電気量は、1kWhのシステムを購入した場合で、およそ800wくらいですので、標準的な3kWhのシステムの場合、およそ2400kWhほどの電力を作ることが出来ます。
(災害時に使用できるのは最大1500wまでです)
なお、一般的な家電製品の消費電力は以下のとおりです。
冷蔵庫:150~600W トースター:1000W 電子レンジ:1300W 炊飯器:1300W(炊飯時)
こたつ:600W ハロゲンヒーター:500~1000W 液晶テレビ:150W
冷蔵庫が最大600Wなので、考えようによってはそれなりの家電製品が使えます。
うちのカナディアンソーラー太陽光発電システムの運転切り替えスイッチです。
パワーコンディショナーの下側にあります。
停電時の使い方としてはこのコンセントに電化製品のコンセントを差し込むことによって停電時も利用できます。
友達の家は、積水ハウスの家で太陽光発電はどこのメーカーかは知りませんが、非常用のコンセントがリビングの使いやすそうな位置に設置されていました。
コードが長い延長コードや防災グッズで台風や地震に備える
我が家は、洗面所の天井近くの上の方にあるパワーコンディショナーのところなのでちょっと使いづらいなと思っていたので、そんなこともできるんだなと知りました。
レオハウスで家を建てる方も地震や台風などの災害時の停電を想定して使いやすい場所にカナディアンソーラーなどの太陽光発電システムからのコンセントを作った方が便利です。
その場合、追加工事が必要になり余分な費用が発生するので、すでに家を建てている方やお金を節約したい方は家電製品が使いやすいように業務用などのコードが長い延長コードを購入することをおすすめします。
それとあわせて、地震や台風などの災害時は想定外の事態が発生し、いろいろ生活が困ることがあるので、備えあれば憂いなしの精神で防災グッツを購入して、準備することをおすすめします。
我が家も家族5人いますが、5人分の防災グッツを購入しました。
カナディアンソーラーなどの太陽光発電システムがあるから最低限の電気が使えるから大丈夫と思っていても、停電時に天気が悪く雨が降っていたら、全く役に立ちませんし、当然夜は発電しません。
その事は絶対に忘れてはいけません。
私は会社で災害対策を考え準備する仕事をしていますが、地震や台風の災害時は、停電や断水でトイレなどが使えずに非常に困るという話を聞きますので、なるべく困らない生活をする為に、しっかり準備をしてください。